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日本の防災・緊急時対応ガイド

緊急時の連絡先と相談窓口一覧

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
緊急時の連絡先と相談窓口一覧

日本で暮らす外国人向けの緊急連絡先・相談窓口を完全網羅。110・119番の使い方、多言語対応ホットライン、FRESC、法律相談、医療相談、災害時の情報入手方法まで、いざという時に役立つ連絡先リストです。

緊急時の連絡先と相談窓口一覧|外国人が知っておくべき日本のヘルプライン

日本で暮らす外国人にとって、緊急時にどこに連絡すればいいかを知っておくことは命に関わる重要な情報です。言葉の壁がある中で、事故や病気、犯罪被害、災害に遭遇した場合、パニックになってしまうのは当然のことです。しかし、日本には外国人向けの多言語対応サービスが充実しており、適切な連絡先を事前に把握しておけば、いざという時に冷静に対応できます。

この記事では、日本の防災・緊急時対応ガイドの一環として、外国人が日本で利用できる緊急連絡先と相談窓口を網羅的にまとめています。スマートフォンに保存しておくことを強くおすすめします。

日本の緊急電話番号(110・119・118)

日本で最も基本的な緊急連絡先は以下の3つです。すべて24時間対応で、通話料無料です。

番号対応機関利用シーン多言語対応
110警察(Police)犯罪被害、交通事故、不審者三者通話で通訳対応あり
119消防・救急(Fire/Ambulance)火災、急病、けが多言語通訳対応あり
118海上保安庁(Coast Guard)海での事故・遭難英語対応あり
#9110警察相談専用電話緊急ではない相談地域により多言語対応
#7119救急安心センター病院に行くべきか迷う時一部地域で多言語対応

110番(警察)にかける時のポイント

110番に電話すると、まず「事件ですか?事故ですか?」と聞かれます。日本語が不安な場合は、「English please」と伝えれば、三者通話で通訳を手配してもらえます。伝えるべき情報は以下の通りです:

  • 何が起きたか(What happened)
  • 場所(Where — 住所や近くの建物名)
  • けが人の有無(Is anyone injured?)
  • 自分の名前と電話番号

119番(救急・消防)にかける時のポイント

119番では「火事ですか?救急ですか?」と聞かれます。救急車を呼ぶ場合は「救急です(Kyukyu desu)」、火事の場合は「火事です(Kaji desu)」と答えます。多言語対応のオペレーターが対応してくれる地域も増えています。

救急車は無料ですが、日本の健康保険・医療制度に加入していない場合、病院での治療費は全額自己負担になるため注意が必要です。

外国人向け多言語相談ホットライン

緊急ではないものの、生活上の困りごとや悩みを相談したい場合に利用できるホットラインが複数あります。

よりそいホットライン(0120-279-338)

厚生労働省が運営する24時間対応の無料ホットラインです。電話をかけて「2」を押すと、外国語対応の窓口につながります。

  • 対応言語:英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タガログ語、ベトナム語、ネパール語、タイ語、インドネシア語
  • 対応時間:外国語対応は毎日10:00〜22:00
  • 相談内容:生活全般、DV、暴力、人間関係、経済的困難など

TELL Lifeline(03-5774-0992)

東京を拠点とする英語対応のカウンセリングサービスです。メンタルヘルスの悩みを抱える外国人にとって、母国語で相談できる貴重な窓口です。

  • 電話相談:03-5774-0992(毎日9:00〜23:00)
  • チャット相談TELLのウェブサイトから利用可能
  • 対面カウンセリング:予約制(英語・日本語)

Japan Helpline(0570-000-911)

Japan Helplineは、日本に住む外国人や旅行者向けの総合相談窓口です。英語で24時間対応しており、緊急時から日常の相談まで幅広くサポートしています。

行政機関の外国人相談窓口

日本の行政機関にも、外国人が利用できる相談窓口が整備されています。

外国人在留支援センター(FRESC)

出入国在留管理庁が運営するFRESCは、東京・四谷に設置されたワンストップ型の支援施設です。以下の相談が一箇所で可能です:

  • 在留手続きに関する相談
  • 労働問題(賃金未払い、ハラスメントなど)
  • 法律相談(弁護士による無料法律相談)
  • 人権相談(差別やハラスメントの被害)

所在地:東京都新宿区四谷1-6-1 四谷タワー13階

外国人在留総合インフォメーションセンター

出入国在留管理庁が設置する電話相談窓口で、ビザや在留資格に関する質問に多言語で対応しています。

  • 電話番号:0570-013904
  • 対応言語:英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、フィリピノ語、ネパール語、インドネシア語、タイ語、カンボジア語、ミャンマー語、モンゴル語、フランス語、シンハラ語、ウルドゥー語、ベンガル語
  • 対応時間:平日8:30〜17:15

外国人生活支援ポータルサイト

出入国在留管理庁のポータルサイトでは、日本での生活に必要な情報が14言語で提供されています。医療、教育、住宅、災害時の対応など、幅広いトピックをカバーしています。

法律・人権に関する相談窓口

日本で法的トラブルや人権侵害に遭った場合、以下の窓口に相談できます。

法務省 外国語人権ホットライン

  • 電話番号:0570-090-911
  • 対応時間:平日9:00〜17:00
  • 対応言語:英語、中国語、韓国語、フィリピノ語、ポルトガル語、ベトナム語、ネパール語、スペイン語、インドネシア語、タイ語
  • 相談内容:差別、ハラスメント、DV、職場でのいじめなど

日本の法律・トラブル対処完全ガイドも合わせてご確認ください。

法テラス(日本司法支援センター)

経済的に余裕がない外国人でも、無料の法律相談を受けられる制度があります。法テラスでは多言語の通訳付きで弁護士に相談でき、必要に応じて弁護士費用の立替制度も利用できます。

  • 電話番号:0570-078374(ナビダイヤル)
  • 多言語対応:通訳を手配可能

医療に関する相談窓口

病気やけがの際、言葉の壁は大きな不安要素です。以下の窓口を活用してください。

AMDA国際医療情報センター

NPO法人AMDAが運営する多言語の医療相談電話です。外国人が日本の医療制度や病院を探す際にサポートしてくれます。

  • 電話番号:03-6233-9266
  • 対応言語:英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、フィリピノ語
  • 対応時間:平日10:00〜16:00(言語により異なる)

救急安心センター(#7119)

病院に行くべきか迷った場合は#7119に電話してください。看護師や医師が症状を聞いて、救急車を呼ぶべきか、自分で病院に行くべきか、翌日まで待てるかをアドバイスしてくれます。ただし、対応地域は東京、大阪、奈良、福岡などに限られており、多言語対応は地域によって異なります。

日本の健康保険・医療制度ガイドで、外国人が利用できる医療サービスの詳細をご確認いただけます。

災害時の情報入手方法と連絡先

日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。災害時に正確な情報を入手する方法を知っておくことは非常に重要です。

多言語災害情報ツール

ツール名内容入手方法
Safety tips多言語の緊急地震速報・気象警報App Store / Google Play
NHK WORLD英語ニュース・災害情報アプリ / ウェブサイト
災害用伝言ダイヤル(171)安否確認用の音声メッセージ電話で171をダイヤル
災害用伝言板(web171)安否情報の登録・確認web171.jp
多文化共生ポータルサイト全国の外国人相談窓口一覧clair.or.jp

防災アプリとアラート通知の設定方法で、これらのアプリの詳しいセットアップ方法を紹介しています。

大使館・領事館への連絡

大規模災害が発生した場合、自国の大使館・領事館に連絡して安否を報告することも重要です。大使館・領事館への連絡と安否確認方法の記事で、具体的な手順を詳しく解説しています。

地域別の外国人相談窓口

日本の各自治体や国際交流協会でも、外国人向けの相談窓口を設置しています。多文化共生ポータルサイトで全国の窓口一覧を確認できます。

主要都市の外国人相談窓口

地域窓口名電話番号対応言語数
東京都東京都多文化共生相談ナビ(TMCナビ)03-6258-122714言語
大阪府大阪国際交流センター インフォメーションセンター06-6773-65339言語
愛知県あいち多文化共生センター052-961-79029言語
神奈川県かながわ外国人すまいサポートセンター045-228-17525言語
北海道さっぽろ外国人相談窓口011-211-3678多言語

お住まいの地域の窓口は、各市区町村の国際交流協会のウェブサイトや、厚生労働省の都道府県相談窓口一覧から検索できます。

緊急連絡先を事前に準備しておくコツ

いざという時に慌てないために、以下の準備をしておきましょう。

スマートフォンへの登録

  1. 110(警察)、119(消防・救急)を連絡先に登録する
  2. よりそいホットライン(0120-279-338)を「外国語相談」として登録
  3. 自国の大使館・領事館の電話番号を登録
  4. かかりつけ医の電話番号を登録
  5. Safety tipsアプリをインストール

緊急カードの作成

日本語が話せない場合に備えて、以下の情報を書いたカードを財布に入れておくと安心です:

  • 名前(ローマ字と日本語)
  • 国籍
  • 在留カード番号
  • 血液型
  • アレルギー情報
  • 緊急連絡先(家族や友人の電話番号)
  • 保険証番号

防災グッズの準備リストと購入先の記事も参考に、防災バッグにもこのカードのコピーを入れておくことをおすすめします。

まとめ

日本で暮らす外国人にとって、緊急時の連絡先を事前に把握しておくことは最も基本的な安全対策です。110(警察)、119(消防・救急)、118(海上保安庁)の3つの番号は必ず覚えておきましょう。

また、よりそいホットライン、TELL Lifeline、FRESCなどの多言語対応窓口は、緊急時だけでなく日常の困りごとにも対応しています。一人で悩まず、これらの窓口を積極的に活用してください。

この記事の情報をスマートフォンにブックマークし、万が一の時に備えておくことが大切です。避難所の場所の確認と利用方法災害時の多言語情報の入手方法も合わせて確認し、日本での安全な暮らしに役立ててください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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