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日本での国際結婚・パートナーシップガイド

婚姻届の提出方法と記入の注意点

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
婚姻届の提出方法と記入の注意点

日本で外国人パートナーとの国際結婚に必要な婚姻届の書き方・提出先・必要書類を徹底解説。婚姻要件具備証明書の取得方法やよくある記入ミスの対処法、婚姻届提出後に必要な在留資格の変更手続きまで、外国人との結婚をスムーズに進めるためのポイントを分かりやすく紹介します。

婚姻届の提出方法と記入の注意点|国際結婚でも安心の完全ガイド

日本で結婚するには、役所に婚姻届を提出する必要があります。特に外国人との国際結婚では、必要書類や記入方法が日本人同士の場合と異なる部分があり、事前にしっかり確認しておくことが大切です。この記事では、婚姻届の入手方法から記入のコツ、提出先の選び方、よくある間違いまで、外国人パートナーとの結婚手続きを徹底的に解説します。

婚姻届を提出する前に知っておくべき基本事項

婚姻届は、日本人同士の結婚でも国際結婚でも同じ様式を使用します。特別な用紙があるわけではなく、全国どこの市区町村の役所でも同じフォーマットの婚姻届が用意されています。

婚姻届を提出する際に覚えておくべき基本ポイントは以下のとおりです。

  • 届出先:婚姻する二人それぞれの所在地(一時的な滞在地を含む)、または日本人配偶者の本籍地の市区町村役所
  • 届出人:婚姻する二人本人(代理提出も可能だが、届出人欄の署名は本人が記入)
  • 受付時間:役所の窓口は平日のみですが、夜間・休日窓口で預かってもらうことも可能です。ただし、書類に不備がある場合は後日再来所が必要になります
  • 届出日:婚姻届が受理された日が法律上の婚姻日になります

国際結婚の場合、日本の法律(民法・戸籍法)だけでなく、外国人パートナーの国の法律も関係してきます。日本側の手続きだけでは相手国で婚姻が認められない場合もあるため、国際結婚の手続き全般も併せて確認しておきましょう。

婚姻届に必要な書類一覧

婚姻届の提出には、届出用紙だけでなくいくつかの添付書類が必要です。特に国際結婚では追加書類が多くなるため、漏れがないように注意してください。

書類日本人外国人備考
婚姻届(用紙)全国共通の様式
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)×本籍地以外で届出する場合に必要
パスポート本人確認のため
婚姻要件具備証明書×大使館・領事館で取得
出生証明書×国によって必要
日本語翻訳文×外国語書類すべてに必要(訳者の署名付き)
在留カード×日本に住んでいる場合
本人確認書類(運転免許証等)窓口で提示

婚姻要件具備証明書は、外国人パートナーが法的に結婚できる状態であることを証明する書類です。パートナーの国の在日大使館または領事館で発行してもらいます。国によっては「独身証明書」「宣誓供述書」など名称が異なる場合があります。取得に時間がかかることもあるので、早めに手配しましょう。

一部の国(フィリピンなど)では婚姻要件具備証明書の発行に独自の条件や手続きがあります。事前にパートナーの国の大使館に問い合わせることを強くおすすめします。詳しくは法務省の国際結婚Q&Aも参照してください。

婚姻届の記入方法と注意点

婚姻届には正しい記入方法があり、間違えると受理されない可能性があります。ここでは国際結婚特有の注意点を中心に解説します。

氏名の書き方

外国人パートナーの氏名はカタカナで記入します。漢字圏(中国、韓国、台湾など)の方は漢字での記入も可能ですが、日本の正字に変換する必要があります。

  • 氏(ファミリーネーム)の欄にFamily nameをカタカナで記入
  • 名(ファーストネーム)の欄にFirst name、続けてMiddle name(ある場合)をカタカナで記入
  • 氏と名の間にはカンマ「,」で区切る
  • ミドルネームがある場合は名の欄にスペースを空けて記入

(例)John Michael Smith → 氏:スミス 名:ジョン マイケル

生年月日の書き方

日本人は元号(令和・平成・昭和など)で、外国人は西暦で記載します。外国人の欄には「西暦」と明記したうえで年月日を記入してください。

本籍の書き方

外国人には日本の戸籍がないため、本籍の欄には国籍(正式国名)を記入します。

(例)アメリカ人 → 「アメリカ合衆国」、イギリス人 → 「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」

略称ではなく正式名称を使いましょう。不明な場合は役所の窓口で確認できます。

署名欄

外国人パートナーはカタカナまたはアルファベット(ブロック体)で署名します。押印は2021年の法改正により任意となっているため、不要です。

証人欄

婚姻届には2名の証人の署名が必要です。証人に国籍の制限はなく、18歳以上であれば誰でも構いません。友人・同僚・家族など、どなたでもOKです。外国人が証人になる場合は以下の点に注意してください。

  • 生年月日は西暦で記入
  • 住所は日本の住所をカタカナまたは漢字で記入
  • 本籍欄には国籍(正式名称)を記入
  • 押印は不要

記入に関する詳しいガイドは配偶者ビザのレシピマイナビウエディングでも図解入りで紹介されています。

婚姻届の提出先と提出方法

提出先の役所

婚姻届は以下のいずれかの市区町村役所に提出できます。

  1. 日本人配偶者の本籍地の役所
  2. 日本人配偶者の住所地(住民登録地)の役所
  3. 外国人配偶者の住所地の役所
  4. 一時的な滞在地の役所(旅行先でも提出可能)

本籍地の役所に提出する場合、戸籍謄本が不要になるため手続きがスムーズです。

提出の流れ

  1. 事前相談(推奨):国際結婚の場合、必ず事前に提出先の役所に電話で相談しましょう。必要書類を正確に教えてもらえます
  2. 書類の準備:婚姻届を記入し、必要書類をすべて揃えます
  3. 窓口に提出:二人揃って窓口に行くのが理想ですが、一人でも提出は可能です
  4. 書類の確認:職員が内容を確認し、不備がなければ受理されます
  5. 受理証明書の取得:受理後、「婚姻届受理証明書」をもらいましょう。外国側の手続きで必要になります

提出時に持っていくもの

  • 記入済みの婚姻届
  • 添付書類一式(上記の表を参照)
  • 二人の本人確認書類
  • 印鑑(任意だが持っていると安心)
  • 黒のボールペン(窓口で修正する場合に備えて)

よくある間違いとトラブル回避のコツ

婚姻届の記入で間違いやすいポイントをまとめました。提出前にチェックリストとして活用してください。

よくある間違い正しい書き方対処法
外国人の名前を漢字で記入カタカナで記入(漢字圏を除く)書き直しが必要
生年月日を全員元号で記入外国人は西暦で記入修正可能
国名を略称で記入正式名称を使用役所で確認
修正テープで修正二重線を引いて横に正しく記入新しい用紙に書き直す
鉛筆や消えるペンで記入黒のボールペンを使用書き直しが必要
証人欄が空白2名の証人が署名提出前に記入してもらう
夫婦の姓を選択(国際結婚)国際結婚は原則夫婦別姓チェックを外す

重要なポイント:書類に不備があると、希望の日に婚姻が成立しないことがあります。特に「入籍日にこだわりがある場合」は、必ず数日前に役所で事前チェックを受けてください。多くの役所で事前確認サービスを行っています。

婚姻届提出後にやるべき手続き

婚姻届が受理されたら終わりではありません。国際結婚の場合、その後にもいくつかの重要な手続きがあります。

日本側の手続き

  • 住民票の変更:外国人配偶者の住民票に婚姻の事実が反映されるまで数日かかります
  • 在留資格の変更:外国人配偶者が「日本人の配偶者等」への在留資格変更を希望する場合は、入国管理局で手続きが必要です。配偶者ビザの申請方法を参照してください
  • 氏(姓)の変更:国際結婚では原則夫婦別姓ですが、外国人配偶者の姓に変更したい場合は婚姻後6ヶ月以内に届出が必要です。詳しくは姓の選択と変更手続きをご覧ください
  • マイナンバーカードの更新:氏名や住所が変わった場合

外国側の手続き

  • 婚姻届受理証明書の取得:外国の大使館や領事館に婚姻を届け出るために必要
  • 相手国への婚姻届出:パートナーの国でも婚姻を登録するため、大使館で手続きを行う
  • パートナーの国の書類更新:パスポートの記載事項変更など

外国側の手続きは国によって大きく異なるため、必ずパートナーの国の大使館に確認してください。

婚姻届を出す際の注意事項まとめ

最後に、国際結婚の婚姻届提出をスムーズに進めるためのポイントをまとめます。

  1. 早めの準備が大切:婚姻要件具備証明書の取得には1〜4週間かかる国もあります
  2. 役所への事前相談は必須:国際結婚の経験が少ない窓口もあるため、戸籍担当の部署に直接確認しましょう
  3. 翻訳文は正確に:外国語書類の日本語翻訳には訳者の署名が必要です。プロの翻訳者に依頼するのが安心です
  4. 書類のコピーを保管:提出した書類のコピーは必ず手元に残しておきましょう
  5. ダブルチェックを徹底:記入ミスは二重線で修正できますが、なるべく間違いのない状態で提出するのが理想です

国際結婚の手続き全般については日本での国際結婚・パートナーシップガイドで総合的にまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。

婚姻届の提出は法的な手続きですが、二人の新しい生活のスタートでもあります。しっかり準備をして、安心して大切な日を迎えてください。

参考リンク:

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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