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日本の郵便・宅配・届出サービスガイド

国際郵便・EMSの送り方と料金比較

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
国際郵便・EMSの送り方と料金比較

日本から海外へ荷物を送る方法を徹底解説。EMS・航空便・SAL便・船便の料金比較、送り方の手順、通関電子データの作成方法、禁制品リスト、民間クーリエとの比較まで、外国人向けに分かりやすくまとめました。2025年最新の料金情報を掲載。

国際郵便・EMSの送り方と料金比較|日本から海外へ荷物を送る完全ガイド

日本に住む外国人にとって、母国の家族や友人に荷物を送ることは日常的なニーズです。しかし、国際郵便にはさまざまな種類があり、料金や配送日数も大きく異なります。この記事では、日本郵便が提供する国際郵便サービスの種類、EMS(国際スピード郵便)の使い方、料金比較、そして注意すべきポイントまで、外国人の視点から詳しく解説します。初めて国際郵便を利用する方も、すでに利用経験がある方も、最適なサービスを選ぶための参考にしてください。

国際郵便サービスの種類と特徴

日本郵便では、海外への荷物発送に4つの主要なサービスを提供しています。それぞれの特徴を理解することで、予算や緊急度に合わせた最適な選択ができます。

EMS(国際スピード郵便) は国際郵便の中で最も速いサービスです。世界120以上の国・地域に30kgまでの書類や荷物を送ることができ、配達日数は2〜4日程度です。追跡サービスや損害賠償制度も充実しており、ビジネス利用にも適しています。

航空便(エアメール) は飛行機で輸送されるため比較的早く届きますが、EMSほどの速さはありません。配達日数は5〜8日程度で、料金はEMSより安くなっています。

エコノミー航空便(SAL便) は航空便と船便の中間的なサービスです。航空機の空きスペースを利用して輸送するため、配達日数は6〜13日程度となります。料金は航空便より安いですが、取り扱いのない国もあります。

船便(Surface Mail) は最も安いですが、配達に1〜3ヶ月かかります。重い荷物を急がずに送りたい場合に適しています。

詳しいサービス内容は日本郵便の国際郵便ページで確認できます。

EMS・航空便・SAL便・船便の料金比較

送り先の地域や荷物の重さによって料金は大きく変わります。以下の表は、主要な送り先への料金目安を比較したものです(2025年時点)。

サービス中国・韓国(2kg)東南アジア(2kg)アメリカ(2kg)ヨーロッパ(2kg)配達日数
EMS約3,450円約4,100円約5,400円約5,400円2〜4日
航空便約2,400円約2,800円約3,600円約3,600円5〜8日
SAL便約1,800円約2,100円約2,700円約2,700円6〜13日
船便約1,300円約1,300円約1,800円約1,800円1〜3ヶ月

地域別の料金は、東アジアが最も安く、次いで東南アジア、北米・オセアニア、ヨーロッパ、南米、アフリカの順で高くなる傾向があります。最新の正確な料金は日本郵便の料金計算ページで送り先・重さを入力して確認できます。

また、日本郵便のEMS料金表では、全地域の詳細な重量別料金が確認可能です。

EMSの送り方・手順を詳しく解説

EMSを利用して荷物を送る手順は以下のとおりです。

ステップ1:荷物の梱包

丈夫なダンボール箱や専用の梱包材を使用しましょう。海外輸送では梱包が破損防止の鍵となります。重量がある場合は二重梱包を検討してください。郵便局でもEMS用の梱包材を購入できます。

ステップ2:通関電子データの作成

2024年2月以降、万国郵便条約により通関電子データの送信が義務化されています。物品を送る場合は「国際郵便マイページサービス」への登録が必須です。オンラインで送り状やインボイスを作成し、印刷して荷物に貼付します。

ステップ3:送れるもの・送れないものの確認

国によって発送禁止品が異なります。一般的に以下のものは国際郵便で送れません:

  • 香水・アルコール飲料
  • モバイルバッテリー・リチウム電池
  • 火薬・可燃性物質
  • 食品(国によって規制あり)

送り先の国の禁制品は日本郵便の国別情報で確認してください。

ステップ4:郵便局で発送

荷物と印刷した送り状を郵便局の窓口に持参します。一部の大きな郵便局ではEMS専用カウンターがあり、スムーズに手続きができます。集荷サービスを利用することも可能です。

ステップ5:追跡と受け取り確認

発送後は追跡番号で荷物の状況を確認できます。日本郵便のウェブサイトまたはアプリで配送状況をリアルタイムで追跡しましょう。

EMSと民間クーリエサービスの比較

EMSの他にも、DHL、FedEx、UPS、ヤマト運輸国際宅急便など民間の国際配送サービスがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目EMS(日本郵便)DHL ExpressFedExヤマト国際宅急便
配達日数2〜4日1〜3日1〜3日2〜4日
最大重量30kg制限なし制限なし25kg
追跡ありあり(詳細)あり(詳細)あり
通関手続き自己対応代行あり代行あり代行あり
料金(米国2kg)約5,400円約8,000〜12,000円約8,000〜12,000円約6,000円
集荷ありありありあり

EMSは料金面で有利ですが、DHLやFedExなどのクーリエサービスは通関手続きの代行や、より細かい時間指定など付加サービスが充実しています。用途に応じた使い分けが重要です。詳しい比較はDHLの比較ガイドも参考になります。

国際郵便を送る際の注意点とよくあるトラブル

外国人が日本から国際郵便を送る際に、特に注意すべきポイントをまとめます。

送り状・ラベルの正確な記入

ラベルの記入に誤りがあると、税関での手続きが通らず、荷物が差出人に返送されるケースがあります。特に以下の点に注意してください:

  • 内容品の正確な英語表記:「お菓子」ではなく「Snacks / Cookies」のように具体的に記載
  • 金額の正確な申告:商品価値を正しく記入しないと関税トラブルの原因に
  • 受取人の住所・電話番号:現地の電話番号を必ず記入

関税と税金について

送り先の国によっては、荷物の内容品に対して関税や輸入税がかかる場合があります。これは受取人が負担するのが一般的です。贈り物(ギフト)として送る場合でも、一定額を超えると課税対象となることがあります。

届かない・遅延した場合の対処法

荷物が届かない場合や大幅に遅延している場合は、以下の手順で対処します:

  1. 追跡番号で配送状況を確認
  2. 税関で保留されていないか確認
  3. 郵便局の窓口で調査請求を提出
  4. EMSの場合は損害賠償制度を利用可能

書類の不備が原因で荷物が通関で止められると、保管料金が発生する場合や、受取人に煩雑な手続きが求められるケースもあるため注意が必要です。

外国人におすすめの国際郵便活用術

日本に住む外国人が国際郵便をお得に、効率的に利用するためのヒントを紹介します。

まとめ送りで送料節約

小さな荷物を複数回に分けて送るより、まとめて一度に送る方が送料を節約できます。例えば、2kgの荷物を2回送るより、4kgの荷物を1回送る方が割安です。

国際郵便マイページの活用

オンラインで送り状を作成できるだけでなく、過去の発送履歴の管理や、よく使う送り先の登録など、便利な機能が揃っています。英語インターフェースも利用可能です。

郵便局の多言語対応

大きな郵便局では英語対応が可能なスタッフがいる場合があります。また、国際郵便専用の窓口がある局を利用すると、手続きがスムーズです。日本郵便の公式サイトでは利用方法が日英両方で案内されています。

季節ごとの発送タイミング

年末年始やクリスマスシーズン、各国の祝日シーズンは配送が混雑し、通常より遅延が発生しやすくなります。余裕を持った発送を心がけましょう。

よくある質問(FAQ)

Q:食品は海外に送れますか? A:送り先の国によって異なります。多くの国では加工食品は送れますが、肉類や乳製品、生鮮食品は禁止されていることが多いです。必ず送り先の国の規制を確認してください。

Q:EMSの損害賠償はいくらまでですか? A:EMSには最高200万円までの損害賠償制度があります。高価な品物を送る場合は、内容品の価格を正確に申告することで、万が一の際に補償を受けられます。

Q:日本語が苦手でも国際郵便を送れますか? A:はい。国際郵便マイページサービスには英語版があり、送り状も英語で作成できます。また、大きな郵便局では英語対応が可能な場合があります。

Q:コンビニから国際郵便を送れますか? A:コンビニからは国際郵便を直接送ることはできません。郵便局の窓口に持ち込むか、集荷サービスを利用する必要があります。

日本の郵便サービス全般については日本の郵便・宅配・届出サービスガイドもご覧ください。郵便局での基本的な手続きは郵便局の使い方と荷物の送り方ガイドで詳しく解説しています。宅配便サービスとの比較は宅配便サービスの比較と使い方ガイドを参考にしてください。住所変更が必要な場合は転居届と住所変更の各種手続きガイドもお読みください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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