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転居届と住所変更の各種手続きガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
転居届と住所変更の各種手続きガイド

日本で引っ越しする外国人のための住所変更手続きガイド。転居届・転入届・転出届の違い、在留カードの住所変更、マイナンバーカード、運転免許証、銀行、ライフラインまで時系列チェックリストで網羅的に解説します。届出期限は14日以内、届出を怠ると最大5万円の過料や在留資格取消のリスクがあります。

転居届と住所変更の各種手続きガイド|外国人のための完全チェックリスト

日本で引っ越しをする際、転居届の提出をはじめとした住所変更手続きは避けて通れません。特に外国人の場合、在留カードの住所変更という日本人にはない手続きも加わるため、手続きの全体像を把握しておくことが大切です。届出の期限を過ぎると最大5万円の過料が科される可能性があり、外国人の場合は在留資格の取り消しにもつながりかねません。

この記事では、転居届・転入届・転出届の違いから、在留カード、マイナンバーカード、運転免許証、銀行、ライフラインまで、引っ越しに伴う住所変更手続きを網羅的に解説します。チェックリストとして活用してください。

転居届・転入届・転出届の違いを理解しよう

まず最も重要な役所への届出について、3種類の届出の違いを正しく理解しましょう。引っ越し先が同じ市区町村内かどうかで、必要な届出が変わります。

届出の種類対象届出先届出期限手数料
転居届同一市区町村内で引っ越し現在の市区町村の役所引っ越し後14日以内無料
転出届別の市区町村へ引っ越し(旧住所側)旧住所の市区町村の役所引っ越し前後14日以内無料
転入届別の市区町村へ引っ越し(新住所側)新住所の市区町村の役所引っ越し後14日以内無料

同一市区町村内の引っ越しの場合は、転居届を1か所の役所に提出するだけで済みます。一方、別の市区町村への引っ越しの場合は、まず旧住所の役所で転出届を提出して「転出証明書」を受け取り、次に新住所の役所で転入届を提出する必要があります。

いずれの届出も、引っ越し後14日以内に行う必要があります。届出が遅れると住民基本台帳法に基づき、最大5万円の過料が科される場合があるので注意しましょう。

外国人特有の手続き:在留カードの住所変更

外国人が日本で引っ越しをする際、日本人と異なる最も重要な手続きが在留カードの住所変更です。出入国在留管理庁によると、中長期在留者は新住所に住み始めてから14日以内に届出を行わなければなりません。

在留カードの住所変更に必要な書類

  • 在留カード(原本)
  • 転入届または転居届(役所の窓口で同時に手続き可能)
  • パスポート(確認のため持参を推奨)

在留カードの住所変更は、転入届や転居届と同じ役所の窓口で一緒に手続きできます。カード裏面に新しい住所が記載されるため、在留カードを必ず持参しましょう。

届出を怠った場合のリスク

在留カードの住所変更届出を正当な理由なく90日以上怠った場合、在留資格が取り消される可能性があります。これは入管法第22条の4に基づくもので、非常に重大なペナルティです。引っ越し後は速やかに届出を行いましょう。

特別永住者の方は、特別永住者証明書の住所変更が必要です。手続き方法は在留カードとほぼ同じですが、届出先が市区町村の窓口のみとなります。

役所での住所変更手続きの流れと必要書類

実際に役所に行く際の流れと、持参すべき書類を確認しましょう。役所での手続きは平日のみ対応が基本ですが、一部の自治体では土曜日や夜間の対応も行っています。

持参する書類チェックリスト

必要書類同一市区町村内別の市区町村備考
本人確認書類(在留カード等)原本のみ有効
転出証明書不要旧住所の役所で取得
マイナンバーカード/通知カード住所書き換えのため
印鑑(持っている場合)印鑑登録の変更が必要な場合
国民健康保険証加入者のみ
世帯全員分のマイナンバーカード家族で引っ越す場合

手続きの流れ

【同一市区町村内の引っ越し】

  1. 役所の住民課(市民課)窓口へ行く
  2. 転居届の用紙に記入する
  3. 在留カードとマイナンバーカードを提出する
  4. 窓口で住所変更の処理を待つ(約15〜30分)
  5. 在留カード裏面に新住所が記載されて返却される

【別の市区町村への引っ越し】

  1. 旧住所の役所で転出届を提出し、転出証明書を受け取る
  2. 引っ越し完了後、新住所の役所で転入届を提出する
  3. 転出証明書・在留カード・マイナンバーカードを提出する
  4. 手続き完了後、在留カード裏面に新住所が記載される

代理人が届出する場合は、委任状と代理人の本人確認書類が必要です。委任状の書式は自治体のホームページからダウンロードできます。

マイナンバーカードと住民票の住所変更

マイナンバーカードを持っている場合、転入届・転居届の手続きと同時に住所変更ができます。役所の窓口でカードを提出すると、ICチップ内の住所情報と追記欄の住所が更新されます。

マイナンバーカードの住所変更の注意点

  • 転入届の提出時に暗証番号の入力が必要です
  • 暗証番号を忘れた場合は、再設定の手続きが必要(別途時間がかかる)
  • 券面に住所を追記するスペースがなくなった場合は、カードの再発行となります
  • マイナンバーカードを利用したオンライン転出届(引越しワンストップサービス)も利用可能

なお、マイナンバー通知カード(紙製)を持っている場合は、記載事項変更届とあわせて住所変更が行われます。ただし、通知カードは2020年5月に廃止されているため、新規発行はされません。

住民票は転居届・転入届を出すと自動的に住所が更新されます。新しい住所の住民票が必要な場合は、手続き完了後に窓口で請求するか、コンビニ交付サービスを利用できます。

郵便局の転居届と郵便転送サービス

忘れがちですが非常に重要な手続きが、郵便局の転居届です。この届出をすると、旧住所宛に届いた郵便物が1年間新住所に無料で転送されます。

郵便転送届の提出方法

方法手続き場所必要なもの反映時期
窓口最寄りの郵便局本人確認書類・旧住所の確認書類3〜7営業日
オンラインe転居マイナンバーカード3〜7営業日
はがき転居届はがき(郵便局で入手)記入して投函1〜2週間

転送期間は届出日から1年間です。期限が近づいたら、再度転居届を出すことで延長も可能です。通販サイトのお届け先住所や、各種サービスの登録住所も忘れずに変更しましょう。

運転免許証の住所変更手続き

運転免許証を持っている場合、住所変更手続きが必要です。免許証は身分証明書としても使うことが多いため、早めに変更しておくと便利です。

手続き場所と必要書類

  • 届出先:新住所を管轄する警察署、運転免許センター、または運転免許試験場
  • 必要書類:運転免許証、新住所を確認できる書類(住民票、マイナンバーカード、在留カードなど)
  • 手数料:無料
  • 所要時間:約15〜30分

運転免許証の住所変更をしないまま放置すると、道路交通法に基づき2万円以下の罰金が科される場合があります。また、免許証に記載された住所と実際の住所が異なると、身分証明書として使えなくなる場合もあります。

銀行口座・保険・ライフラインの住所変更

役所関係の手続きに加えて、日常生活に直結する住所変更も忘れずに行いましょう。

銀行口座の住所変更

銀行口座の住所変更方法は金融機関によって異なりますが、主な方法は以下の通りです。

金融機関変更方法必要書類
メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)アプリ・ネットバンキング・窓口本人確認書類
ゆうちょ銀行全国の郵便局窓口通帳・届出印・本人確認書類
ネット銀行オンラインのみ本人確認書類のアップロード

保険関係の住所変更

  • 国民健康保険:別の市区町村への引っ越しの場合、旧住所で資格喪失手続き → 新住所で加入手続きが必要。健康保険の切り替えも忘れずに
  • 国民年金年金の住所変更はマイナンバーと基礎年金番号が紐づいていれば届出不要
  • 民間保険:各保険会社に連絡して住所変更

ライフライン(電気・ガス・水道)

ライフラインの手続きは引っ越し1週間前を目安に行いましょう。

  • 電気:電話またはWebで停止・開始手続き(立ち合い不要の場合が多い)
  • ガス:電話またはWebで停止・開始手続き(開栓時は立ち合いが必要)
  • 水道:各自治体の水道局に電話またはWebで手続き
  • インターネット:プロバイダーに移転手続きまたは解約・新規契約

引越れんらく帳などの一括手続きサービスを利用すると、電気・ガス・水道などの住所変更をまとめて行えるため便利です。

外国人が特に注意すべきポイント

外国人が引っ越しをする際は、以下のポイントに特に注意しましょう。

1. 14日以内の届出を厳守する

転居届・転入届の提出期限は14日以内です。在留カードの住所変更届出を90日以上怠ると、在留資格が取り消される可能性があります。引っ越し前からスケジュールを立てておきましょう。

2. 在留届の住所変更も忘れずに

3か月以上日本に滞在する外国人は、在留届を大使館・総領事館に提出しています。引っ越し後はオンラインで住所変更が可能です。

3. 職場への届出

会社にも住所変更を届け出る必要があります。通勤手当や社会保険の変更に影響するため、速やかに人事部門に連絡しましょう。

4. 各種届出書類の準備

役所での手続きには各種証明書が必要になる場合があります。外国語の書類には日本語訳が求められることもあるため、事前に翻訳・認証の手配も検討しましょう。

引っ越し住所変更チェックリスト(時系列順)

最後に、引っ越し前後の住所変更手続きを時系列でまとめます。このチェックリストを活用して、漏れなく手続きを進めましょう。

時期手続き内容届出先
引っ越し1〜2週間前転出届の提出(別の市区町村の場合)旧住所の役所
引っ越し1週間前電気・ガス・水道の停止手続き各事業者
引っ越し1週間前インターネットの移転・解約手続きプロバイダー
引っ越し1週間前郵便転送届の提出郵便局・オンライン
引っ越し当日電気・水道の使用開始各事業者
引っ越し当日ガスの開栓(立ち合い)ガス会社
引っ越し後14日以内転入届・転居届の提出新住所の役所
引っ越し後14日以内在留カードの住所変更新住所の役所(同時手続き)
引っ越し後14日以内マイナンバーカードの住所変更新住所の役所(同時手続き)
引っ越し後14日以内国民健康保険の加入手続き新住所の役所
引っ越し後なるべく早く運転免許証の住所変更警察署・運転免許センター
引っ越し後なるべく早く銀行口座の住所変更各金融機関
引っ越し後なるべく早く在留届の住所変更オンライン
引っ越し後なるべく早く勤務先への届出人事部門

引っ越しの手続きは数が多く、一度に全てを行うのは大変です。この記事で紹介したチェックリストを参考に、期限のある手続きから優先的に進めてください。特に外国人の場合は在留カードの住所変更が最優先事項です。市区町村の役所での手続きをしっかり行い、安心して新生活をスタートさせましょう。

関連記事:日本の郵便・宅配・届出サービスガイドもあわせてご覧ください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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