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外国人のメンタルヘルス・ウェルビーイングガイド

英語で受けられるメンタルヘルスサービス一覧

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
英語で受けられるメンタルヘルスサービス一覧

日本で英語対応のメンタルヘルスサービスを完全網羅。TELL、Tokyo Mental Health、よりそいホットラインなど、無料相談窓口からプロフェッショナルなカウンセリングまで、外国人が利用できるサービスを詳しく紹介します。

英語で受けられるメンタルヘルスサービス一覧|日本在住外国人のための完全ガイド

日本で生活する外国人にとって、メンタルヘルスのケアは非常に重要です。しかし、言語の壁が大きな障壁となり、適切なサポートを受けられていない方が多いのが現状です。研究によると、外国人が精神科サービスにアクセスする割合はわずか1.4%で、京浜地域の外国人居住率4.4%と比較して著しく低いことが報告されています

この記事では、日本で英語(および多言語)で利用できるメンタルヘルスサービスを包括的にまとめました。無料の相談窓口からプロフェッショナルなカウンセリングまで、あなたに合ったサポートを見つける参考にしてください。

無料で利用できる相談ホットライン・ライフライン

まず、費用をかけずにすぐ相談できる窓口を紹介します。心がつらいとき、誰かに話を聞いてほしいとき、まずはこれらの無料サービスに連絡してみてください。

TELL(Tokyo English Life Line)

TELLは1973年に設立され、50年以上にわたって日本の国際コミュニティにメンタルヘルスサポートを提供してきた歴史ある団体です。匿名・無料で相談できるライフラインを運営しており、年間10,000件以上の相談を受けています。

  • 無料ライフライン: 0800-300-8355(毎日対応)
  • 相談電話: 03-5774-0992(毎日9:00〜23:00)
  • オンラインチャット: 金・土・日 22:30〜翌2:00
  • 対応言語: 英語

自殺を考えていなくても、ストレスや不安、孤独感など、どんな悩みでも相談できます。カウンセリングの予約は03-4550-1146まで。東京・横浜・沖縄・京都の4拠点で対面カウンセリングも可能です。

よりそいホットライン

よりそいホットラインは、10言語対応の24時間無料相談窓口です。日本語でのコミュニケーションが難しい方でも安心して相談できます。

  • 電話番号: 0120-279-338(24時間対応・無料)
  • 外国語ライン: 10:00〜22:00
  • 対応言語: 英語、中国語、韓国・朝鮮語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語

生活全般の悩みから、DV・暴力、性的マイノリティの相談まで幅広く対応しています。

プロフェッショナルなカウンセリング・セラピー機関

より専門的なサポートが必要な場合は、以下のカウンセリング機関を利用できます。ライセンスを持つ専門家が英語で対応してくれるため、安心して深い相談ができます。

Tokyo Mental Health

Tokyo Mental Healthは、東京と沖縄に拠点を持つ英語対応のメンタルヘルスクリニックです。

  • 提供サービス: 個人カウンセリング、カップルカウンセリング、精神科評価
  • セッション費用: 約10,000〜15,000円
  • 保険: 国際保険プラン対応
  • 対応言語: 英語、その他の言語
  • 予約方法: ウェブサイトからオンライン予約可能

うつ病、不安障害、PTSD、適応障害など幅広い症状に対応しており、文化的背景を理解したセラピストが担当します。

IMHPJ(International Mental Health Professionals Japan)

IMHPJは、日本で多国籍の方々にメンタルヘルスケアを提供する専門家の学際的ネットワークです。

  • 特徴: 日本全国のセラピストを検索できるデータベースを提供
  • 対応分野: 文化適応、職場ストレス、日本の医療制度ナビゲーション
  • 専門家: 認定を受けたセラピストが多数登録

自分に合ったセラピストを地域・専門分野・言語で検索できるため、最適なマッチングが可能です。

Sky カウンセリング&コンサルテーション東京

Sky カウンセリングは、東京で英語・日本語のバイリンガルカウンセリングを提供しています。

  • 提供サービス: 個人カウンセリング、カップルカウンセリング、家族カウンセリング
  • 対応言語: 英語・日本語
  • セラピスト: 臨床心理士・サイコセラピスト在籍

うららか相談室

うららか相談室では、英語対応のカウンセラーが複数在籍しています。

  • 相談分野: 仕事・キャリア、ストレス、不安、うつ病、人間関係、異文化適応、海外生活
  • 形式: オンラインカウンセリング(ビデオ・電話・メッセージ)
  • 特徴: 自宅から気軽に英語でカウンセリングを受けられる

主要サービスの比較一覧

サービス名種類費用言語対応地域予約方法
TELL ライフライン電話相談無料英語全国不要
よりそいホットライン電話相談無料10言語全国不要
TELL カウンセリング対面・オンライン有料(応相談)英語東京・横浜・沖縄・京都電話予約
Tokyo Mental Health対面・オンライン10,000〜15,000円英語他東京・沖縄Web予約
IMHPJセラピスト紹介セラピストによる多言語全国データベース検索
うららか相談室オンラインカウンセラーによる英語・日本語全国(オンライン)Web予約
AMDA医療情報電話相談無料多言語全国不要

医療通訳・多言語医療サポート

日本語が十分でない場合でも、医療通訳サービスを活用すれば日本語の精神科医やカウンセラーの診察を受けることができます。ただし、日本の医療機関の80%が外国人患者を受け入れている一方、医療通訳の経験があるのはわずか13%という調査結果があり、事前の確認が重要です。

AMDA国際医療情報センター

AMDA国際医療情報センターは、外国語で対応できる医療機関の紹介や、無料の電話医療通訳を提供しています。

  • 電話番号: 03-6233-9266
  • サービス内容: 言葉の通じる医療機関の紹介、医療福祉制度の情報提供、無料電話医療通訳
  • 対応言語: 多言語対応

Group With

Group Withは、国際コミュニティのメンタルヘルスに対応するセラピスト協会です。ウェブサイトにはデータベースが掲載されており、日本人および外国人のセラピストが英語などで相談に応じています。

大学・教育機関のカウンセリングサービス

日本に留学中の学生は、大学のカウンセリングセンターを利用できます。調査によると、留学生のうち6.9%がメンタルヘルスの不調を報告し、16.4%が「まあまあ」と評価しているにもかかわらず、メンタルヘルスリソースの認知度はわずか25.9%にとどまっています。

多くの大学が無料または低コストで以下のサービスを提供しています:

  • 個別カウンセリング: 英語対応のカウンセラーが常駐(大学により異なる)
  • グループセッション: 同じ悩みを持つ学生同士の交流
  • ワークショップ: ストレス管理、異文化適応などのテーマ別講座

東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など大規模な大学では英語対応のカウンセリングが充実しています。まずは所属大学の学生課に問い合わせてみましょう。

保険適用で受けられる精神科・心療内科

日本の国民健康保険(NHI)に加入している場合、精神科の診察費用の70%が保険でカバーされます。英語対応の精神科を選べば、専門的な治療を比較的低コストで受けることが可能です。

保険適用の精神科を探すポイント:

  1. 英語対応の確認: 電話やウェブサイトで英語での診察が可能か事前に確認する
  2. 初診の予約: 多くのクリニックは初診予約が必要。紹介状がなくても受診可能なことが多い
  3. 持参するもの: 健康保険証、在留カード、お薬手帳(あれば)
  4. 費用の目安: 初診で3,000〜5,000円程度(保険適用後の自己負担額)

東京では六本木クリニックなどが国民健康保険に対応しつつ英語での診察を行っています。カウンセリング・心療内科の探し方も参考にしてください。

オンライン・テレヘルスサービスの活用

コロナ禍以降、オンラインでのメンタルヘルスサービスが急速に拡大しています。自宅にいながら英語でカウンセリングを受けられるため、地方在住の方や対面に抵抗がある方にもおすすめです。

オンラインカウンセリングのメリット

  • 地域を選ばない: 地方在住でも東京のセラピストに相談可能
  • 時間の柔軟性: 仕事の後や休日にも予約しやすい
  • 心理的ハードル: 自宅からなのでリラックスして話せる
  • 費用: 対面よりリーズナブルな場合もある

バイリンガルの臨床心理士がZoomやTeamsなどのビデオ会議ツールを使用した予約制カウンセリングを行うサービスも増えており、機械翻訳や通訳を介さずにダイレクトにカウンセリングを受けることができます。

サービスを選ぶ際のポイント

自分に合ったメンタルヘルスサービスを選ぶために、以下のポイントを参考にしてください。

1. 自分の状態を把握する

  • 緊急の場合: TELLライフライン(0800-300-8355)やよりそいホットライン(0120-279-338)にすぐ連絡
  • 継続的なサポートが必要: プロフェッショナルなカウンセリング機関を検討
  • 軽い悩み相談: オンラインチャットやメッセージカウンセリングから始める

2. 費用と保険の確認

  • 無料サービス(TELL、よりそいホットライン)は費用の心配なく利用可能
  • 国民健康保険で精神科の費用を70%カバーできる
  • 職場の福利厚生やEAP(従業員支援プログラム)をチェック
  • 国際保険がある場合は対応クリニックを確認

3. セラピストとの相性

初回のカウンセリングで相性が合わないと感じても、それは珍しいことではありません。別のセラピストに変更することは全く問題ないので、自分に合った専門家を見つけるまで試してみてください。

研究が示すように、社会的サポートネットワークの存在が外国人のメンタルウェルビーイングの主な決定要因です。メンタルヘルスサービスの利用と並行して、外国人コミュニティへの参加孤独感の解消にも取り組むことで、より効果的にメンタルヘルスを改善できます。

まとめ:一人で悩まず、まずは相談してみよう

日本で英語によるメンタルヘルスサービスは年々充実してきています。無料のホットラインから専門的なカウンセリングまで、さまざまな選択肢があります。

今すぐ相談できる窓口

  • TELL ライフライン: 0800-300-8355(毎日対応・無料)
  • よりそいホットライン: 0120-279-338(24時間・多言語・無料)
  • AMDA医療情報: 03-6233-9266(多言語対応)

ストレス管理の方法職場のストレス対策マインドフルネスの実践など、セルフケアの方法も合わせて取り入れることで、日本での生活をより快適に過ごすことができます。

メンタルヘルスのケアは、体の健康と同じくらい大切です。少しでも辛いと感じたら、遠慮なく専門家に相談してみてください。あなたは一人ではありません。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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