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日本のビザ・在留資格完全ガイド

特定技能ビザとは?対象職種と申請条件

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
特定技能ビザとは?対象職種と申請条件

特定技能ビザの対象となる16分野の詳細、特定技能1号・2号の違い、申請に必要な日本語試験・技能試験の条件、手続きの流れを徹底解説。2024年末時点で284,466人が取得した注目の在留資格について、最新情報をお届けします。

特定技能ビザとは?対象職種と申請条件【2025年最新版】

日本で働きたい外国人にとって、特定技能ビザは最も注目される在留資格の一つです。2019年に創設されたこの制度は、日本の深刻な人手不足を解消するために設けられました。2024年末時点で284,466人もの外国人がこの資格で日本に在留しており、年々その数は増加しています。

この記事では、特定技能ビザの基本的な仕組みから対象となる16分野の詳細、申請に必要な条件、そして実際の申請手続きまでを徹底的に解説します。日本での就労を目指す方や、外国人材の受け入れを検討している企業の方にとって、必読の内容です。

なお、日本のビザ制度全般については「日本のビザ・在留資格完全ガイド」も合わせてご覧ください。

特定技能ビザの基本概要

特定技能ビザとは、人手不足が深刻な特定の産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れるための在留資格です。従来の技能実習制度とは異なり、即戦力となる人材を対象としている点が大きな特徴です。

この制度には特定技能1号特定技能2号の2つの区分があり、それぞれ在留期間や待遇が異なります。特定技能1号は相当程度の知識・経験を必要とする技能を持つ外国人向けで、特定技能2号は熟練した技能を必要とする業務に従事する外国人向けです。

申請者は18歳以上であることが求められますが、特別な学歴要件は設けられていません。これは多くの外国人にとって間口が広い制度と言えるでしょう。

特定技能1号と2号の違い

特定技能1号と2号では、在留期間や家族帯同の可否など、いくつかの重要な違いがあります。以下の表で比較してみましょう。

項目特定技能1号特定技能2号
在留期間通算5年まで更新回数の制限なし
家族の帯同原則不可配偶者・子の帯同可能
日本語能力N4以上またはJFT-Basic A2以上分野ごとに設定
技能水準各分野の技能試験合格より高度な技能試験合格
支援計画受入れ機関による支援義務あり支援義務なし
永住権への道直接的な道はなし永住権申請が可能
対象分野16分野11分野

特定技能2号は、1号で経験を積んだ後にステップアップする形が一般的です。2号を取得すれば在留期間の更新に上限がなくなり、永住権の取得への道も開けます。

対象となる16の産業分野

2024年の制度改正により、特定技能ビザの対象分野は従来の12分野から16分野に拡大されました。外務省の公式ページでも最新の情報が確認できます。

従来からの12分野

  1. 介護 - 高齢者施設での介護業務
  2. ビルクリーニング - 建築物の清掃・衛生管理
  3. 工業製品製造業 - 機械金属加工、電気電子機器組立てなど
  4. 建設 - 土木、建築、ライフライン設備など
  5. 造船・舶用工業 - 船舶の製造・修理
  6. 自動車整備 - 自動車の点検・整備
  7. 航空 - 空港グランドハンドリング、航空機整備
  8. 宿泊 - ホテル・旅館でのフロント業務など
  9. 農業 - 耕種農業、畜産農業
  10. 漁業 - 漁船漁業、養殖業
  11. 飲食料品製造業 - 食品・飲料の製造・加工
  12. 外食業 - レストラン・飲食店での調理・接客

2024年に新たに追加された4分野

  1. 自動車運送業 - トラック・バス・タクシーの運転業務
  2. 鉄道 - 鉄道の運転・車両整備・施設保全
  3. 林業 - 育林・素材生産など
  4. 木材産業 - 製材・合板製造など

さらに、政府は物流倉庫リネンサプライ資源循環などの分野についても追加を検討しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。日本での仕事探しについては「日本での仕事の探し方完全ガイド」も参考にしてください。

申請に必要な条件と試験

特定技能ビザを取得するためには、主に日本語能力技能の2つの面で基準を満たす必要があります。出入国在留管理庁の公式サイトで詳細な要件を確認できます。

日本語能力の要件

以下のいずれかの試験に合格する必要があります。

  • 日本語能力試験(JLPT)N4以上 - 基本的な日本語を理解できるレベル
  • 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)A2レベル以上 - 日常的な会話ができるレベル

介護分野の場合は、上記に加えて介護日本語評価試験の合格も必要です。日本語学習の方法については「日本語学習の完全ロードマップ」で詳しく解説しています。

技能試験の要件

各産業分野ごとに設定された技能評価試験に合格する必要があります。試験は日本国内だけでなく、海外でも受験可能な場合があります。

なお、技能実習2号を良好に修了した方は、同じ分野であれば日本語試験・技能試験ともに免除されます。

その他の条件

  • 18歳以上であること
  • 健康状態が良好であること
  • 退去強制の理由に該当しないこと
  • 保証金の徴収や違約金契約を締結していないこと
  • 入国前に自国で必要な手続きを完了していること

申請手続きの流れとスケジュール

特定技能ビザの申請手続きは複数のステップで構成されており、通常3〜6ヶ月の期間を要します。

国内からの申請(在留資格変更)

  1. 受入れ企業との雇用契約締結
  2. 協議会への加入 - 2024年6月以降、全分野でビザ申請前の加入が必須
  3. 支援計画の策定(1号の場合)
  4. 在留資格変更許可申請書の提出
  5. 審査(1〜3ヶ月)
  6. 在留カードの受取・就労開始

海外からの申請(在留資格認定証明書)

  1. 受入れ企業が在留資格認定証明書を申請
  2. 審査(1〜3ヶ月)
  3. 認定証明書の発行・送付
  4. 在外日本公館でビザ申請
  5. 入国・在留カード受取・就労開始

2025年からは、雇用主は地方自治体との協力確認書の提出も義務化されており、外国人労働者の地域社会への円滑な統合を促進する取り組みが強化されています。詳しい届出手続きについては「日本の郵便・宅配・届出サービスガイド」も参考になります。

受入れ企業の要件と支援義務

特定技能外国人を受け入れる企業側にも、満たすべき要件と義務があります。外務省の受入れガイドで公式情報が確認できます。

企業が満たすべき要件

  • 労働・社会保険・税務に関する法令を遵守していること
  • 過去1年以内に外国人の行方不明者を発生させていないこと
  • 外国人と同等以上の報酬を支払うこと
  • 5年以内に出入国管理法令違反がないこと

支援計画で義務づけられる10項目

特定技能1号の外国人に対しては、以下の支援が義務づけられています。

  1. 事前ガイダンスの実施
  2. 出入国時の送迎
  3. 住居確保・生活に必要な契約の支援
  4. 生活オリエンテーションの実施
  5. 公的手続きへの同行
  6. 日本語学習の機会の提供
  7. 相談・苦情への対応
  8. 日本人との交流促進
  9. 転職支援(雇用契約解除時)
  10. 定期的な面談の実施

これらの支援は、自社で行うか、登録支援機関に委託することも可能です。日本での住宅探しについては「日本での住宅探し完全ガイド」をご覧ください。

特定技能ビザの注意点とよくある質問

建設業は手続きが特に複雑

建設分野は他の分野と比べて追加の要件があります。国土交通省の受入計画認定証が必要であり、建設キャリアアップシステム(CCUS)への登録も義務づけられています。建設業での受入れを検討する場合は、専門家への相談をお勧めします。

転職は可能だが同一分野内に限定

特定技能ビザでは同じ産業分野内であれば転職が可能です。ただし、転職の際には在留資格の変更手続きが必要となります。日本のワークカルチャーについては「日本のワークカルチャー理解ガイド」も読んでおくと役立ちます。

社会保険への加入は必須

特定技能外国人も日本人と同様に健康保険厚生年金への加入が義務づけられています。詳しくは「日本の健康保険・医療制度ガイド」と「日本の年金・社会保障制度ガイド」を参照してください。

家族は呼べる?

特定技能1号では原則として家族帯同は認められていません。ただし、特定技能2号に移行すれば、配偶者と子どもを日本に呼ぶことが可能になります。国際結婚については「日本での国際結婚・パートナーシップガイド」で詳しく解説しています。

まとめ:特定技能ビザは日本就労への有力な選択肢

特定技能ビザは、日本で働きたい外国人にとって最もアクセスしやすい就労ビザの一つです。学歴要件がなく、日本語N4レベルと技能試験の合格で申請できるため、幅広い方にチャンスがあります。

2024年の制度改正で対象が16分野に拡大され、今後もさらなる分野の追加が検討されています。日本の人手不足は今後も続く見通しであり、特定技能制度の重要性はますます高まっていくでしょう。

申請を検討されている方は、まず出入国在留管理庁の公式サイトで最新の情報を確認し、必要な試験の準備を始めることをお勧めします。日本での生活全般については「日本の文化・マナー完全ガイド」も参考にしてください。

日本での新しい生活を始める第一歩として、特定技能ビザの取得に向けて、ぜひこの記事を活用してください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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