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日本の携帯電話・インターネット完全ガイド

海外の携帯電話を日本で使う方法

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
海外の携帯電話を日本で使う方法

海外の携帯電話を日本で使う方法を徹底解説。SIMカード、eSIM、ポケットWi-Fi、国際ローミングの比較から、周波数帯の確認、技適マーク、長期滞在者向けの格安SIMまで、外国人に必要な情報をすべて網羅した完全ガイドです。

海外の携帯電話を日本で使う方法|SIMカード・eSIM完全ガイド

海外から日本へ来る外国人にとって、スマートフォンの接続環境を確保することは最優先事項の一つです。空港に到着してすぐに地図アプリで移動したり、翻訳アプリを使ったり、家族や友人に連絡を取ったりするためには、安定した通信手段が必要です。この記事では、海外の携帯電話を日本で使うための具体的な方法を、SIMカード・eSIM・Wi-Fiレンタルなど複数の選択肢とともに徹底解説します。

海外スマホを日本で使う前に確認すべきこと

日本で海外の携帯電話を使うには、まずいくつかの前提条件を確認する必要があります。

SIMフリー端末かどうかの確認

海外で購入したスマートフォンの多くはSIMフリー(SIMロック解除済み)ですが、一部のキャリアから購入した端末にはSIMロックがかかっている場合があります。日本のSIMカードを利用するには、SIMロックが解除されている必要があります。設定画面から「SIMステータス」を確認するか、購入元のキャリアに問い合わせましょう。

対応周波数帯(バンド)の確認

日本の主要キャリアが使用する周波数帯は、海外の周波数帯と異なる場合があります。特にLTE(4G)のBand 1、Band 3、Band 8、Band 18/26、Band 19は日本で重要な周波数帯です。お使いの端末の仕様を確認し、日本のキャリアの周波数帯に対応しているかチェックしましょう。

キャリア主要4Gバンド5G対応プラチナバンド
NTTドコモBand 1, 3, 19, 21n78, n79Band 19
au(KDDI)Band 1, 3, 18, 26n77, n78Band 18/26
ソフトバンクBand 1, 3, 8n77Band 8
楽天モバイルBand 3n77Band 28(予定)

技適マークについて

日本の電波法では、日本国内で使用する無線機器に「技適マーク」が必要とされています。ただし、国際ローミング対応の端末であれば技適マークがなくても使用可能です。また、短期滞在(90日以内)の訪日外国人は、一定の条件のもとで技適マークのない端末を使用できる特例制度があります。

日本で使えるSIMカードの種類と選び方

日本で海外の携帯電話を使うための最も一般的な方法がSIMカードの利用です。用途や滞在期間に応じて、最適なタイプを選びましょう。

プリペイドSIMカード

旅行者や短期滞在者に最も人気のある選択肢です。契約不要で購入でき、一定のデータ容量を使い切ったら終了するシンプルな仕組みです。空港の到着ロビーにあるSIMカードカウンターや家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)で購入できます。

メリット:

  • 契約手続きが簡単(パスポートの提示のみ)
  • 事前にオンラインで注文・自宅配送も可能
  • 1日〜30日までの柔軟なプランがある

デメリット:

  • 電話番号が付かないデータ専用タイプが多い
  • 長期滞在には不向き
  • 容量超過後は低速になる

格安SIM(MVNO)

日本に中長期で滞在する外国人には、格安SIM(MVNO)がおすすめです。大手キャリアの回線を借りて運営しているため、安価でありながら安定した通信品質を提供しています。契約期間の縛りがないプランも多く、2年未満の滞在でも気軽に利用できます。

大手キャリアの契約

長期滞在者や永住権保持者は、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)との契約も選択肢に入ります。安定した通信品質と全国的なカバレッジが魅力ですが、料金はMVNOより高めです。携帯電話の契約方法についての詳しい情報は、関連記事をご覧ください。

eSIMを使って簡単にセットアップする方法

近年、海外の携帯電話を日本で使う方法として最も注目を集めているのがeSIM(組み込みSIM)です。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、オンラインで購入から設定まで完結できます。

eSIMのメリット

  • 即時開通:QRコードをスキャンするだけで設定完了
  • デュアルSIM対応:母国のSIMカードを入れたまま、日本用eSIMを追加可能
  • 紛失リスクゼロ:物理カードがないため紛失の心配なし
  • 渡航前に設定可能:日本到着前にダウンロードしておけば、着陸後すぐに使える

eSIM対応端末

2019年以降に発売されたほとんどのスマートフォンがeSIMに対応しています。特にAppleのiPhone XS以降、GoogleのPixel 3a以降、SamsungのGalaxy S20以降は対応しています。なお、米国版iPhone 14以降は物理SIMスロットがなく、eSIMのみの対応です。

おすすめeSIMプロバイダー比較

プロバイダーデータ容量期間料金目安電話番号
IIJmio eSIM2GB〜20GB1ヶ月〜440円〜なし(データ専用)
楽天モバイル3GB〜無制限月額制1,078円〜あり
Ubigi1GB〜10GB7〜30日690円〜なし
Mobal1GB〜無制限7〜30日2,000円〜あり(オプション)
Airalo1GB〜20GB7〜30日500円〜なし

eSIMの設定方法は機種によって異なりますが、基本的には「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」の手順でQRコードを読み取るだけです。詳しくは日本の携帯電話・インターネット完全ガイドもご参照ください。

国際ローミングで海外の契約をそのまま使う

海外のキャリアとの契約をそのまま日本で利用する「国際ローミング」も選択肢の一つです。

国際ローミングの仕組み

海外のキャリアが日本のキャリアと提携しており、日本の基地局を経由して通信できます。特別な設定は不要で、「データローミング」をオンにするだけで利用開始できます。

注意点:高額請求のリスク

国際ローミングの最大の注意点は通信料金が非常に高額になる可能性があることです。1日あたり数千円の料金がかかることも珍しくありません。短期間の旅行で少量のデータ通信のみ必要な場合を除き、SIMカードやeSIMの利用をおすすめします。

各国キャリアのローミングプラン例

一部の海外キャリアでは、日本を含むアジア圏でのローミングパッケージを提供しています。渡航前にお使いのキャリアに確認し、定額ローミングプランがあるかどうか調べておきましょう。通信費の節約方法も参考にしてください。

ポケットWi-Fiのレンタルという選択肢

SIMカードの差し替えやeSIMの設定が不安な方には、ポケットWi-Fiのレンタルも便利な選択肢です。

ポケットWi-Fiのメリットとデメリット

メリット:

  • 端末の設定変更が一切不要
  • 複数のデバイスを同時に接続可能(最大5〜10台)
  • 空港での受け取り・返却が簡単

デメリット:

  • 常にもう一つのデバイスを持ち歩く必要がある
  • バッテリー切れのリスク
  • SIMカードやeSIMに比べて料金がやや高め

レンタル方法

空港のカウンターで直接レンタルするか、事前にオンラインで予約して空港で受け取ることができます。返却は空港のポストに投函するだけです。主要なレンタルサービスにはJapan Wireless、WiFiBB、Ninja WiFiなどがあります。

無料Wi-Fiスポットの活用方法

日本にはコンビニ、駅、カフェ、商業施設などに無料Wi-Fiスポットが多数あります。SIMカードやeSIMを用意する前の一時的な接続手段として活用できます。

主要な無料Wi-Fiサービス

  • Japan Connected-free Wi-Fi(NTT):全国約20万のスポットで利用可能
  • TRAVEL JAPAN Wi-Fi:訪日外国人向けの無料サービス
  • コンビニWi-Fi:セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートで利用可能
  • 駅・空港Wi-Fi:JRの主要駅や空港で利用可能

ただし、無料Wi-Fiはセキュリティ面のリスクがあるため、個人情報の入力やオンラインバンキングの利用は避けることをおすすめします。VPN(仮想プライベートネットワーク)の使用も検討しましょう。

SIMカードのサイズと物理的な準備

物理SIMカードを利用する場合、端末に対応するSIMカードのサイズを確認しておく必要があります。

SIMカードの種類サイズ主な対応端末
標準SIM25mm × 15mm古い機種
マイクロSIM15mm × 12mmやや古い機種
ナノSIM12.3mm × 8.8mm現行のほとんどのスマホ

現在販売されているほとんどのスマートフォンはナノSIMを使用しています。購入前に端末の仕様を確認するか、マルチサイズ対応のSIMカードを選ぶと安心です。

SIMカードの差し替えには、SIMトレイを開けるためのピン(エジェクトピン)が必要です。端末に付属しているものを持参するか、クリップの先端で代用できます。

日本到着後のセットアップ手順

実際に日本に到着してからのセットアップ手順を確認しましょう。

eSIMの場合

  1. 機内モードを解除する
  2. 事前にダウンロードしたeSIMプロファイルが自動接続される
  3. 「モバイル通信」の設定で、日本用eSIMをデータ通信用に選択
  4. 母国のSIMは通話・SMS用に設定を維持

物理SIMカードの場合

  1. 空港のSIMカウンターまたは自動販売機でSIMカードを購入
  2. パスポートの提示と簡単な登録手続き
  3. 端末の電源を切り、SIMトレイを開けてカードを交換
  4. 端末の電源を入れ、APN(アクセスポイント名)を設定
  5. データ通信が開始される

APN設定は、SIMカードの説明書に記載されているか、プロバイダーのウェブサイトで確認できます。iPhoneの場合は自動設定されることが多いですが、Androidでは手動設定が必要な場合があります。

長期滞在者が知っておくべきポイント

日本に長期滞在する外国人は、プリペイドSIMから格安SIMや大手キャリアへの乗り換えを検討しましょう。

契約に必要なもの

  • 在留カード(在留資格を証明する書類)
  • パスポート
  • 日本の銀行口座(クレジットカード払いの場合は不要な場合もある)
  • 日本の住所

おすすめの長期滞在者向けプラン

楽天モバイルは、月額1,078円(3GBまで)からの段階制料金プランを提供しており、海外データ通信が毎月2GBまで無料という特徴があります。一時帰国が多い方にも最適です。LINEアプリでの無料通話も活用すれば、通信費をさらに抑えることができます。

まとめ:最適な通信手段の選び方

海外の携帯電話を日本で使う方法は複数ありますが、それぞれの状況に応じた最適な選択肢があります。

滞在期間おすすめの方法月額目安
1〜7日プリペイドSIM / eSIM500〜2,000円
1〜3ヶ月eSIM / 格安SIM1,000〜3,000円
3ヶ月〜1年格安SIM(MVNO)1,000〜5,000円
1年以上大手キャリア / 格安SIM2,000〜8,000円

短期旅行者にはeSIMが最も便利で、渡航前にセットアップを済ませておけば到着後すぐに使えます。中長期滞在者は格安SIMを契約し、コストを抑えながら安定した通信環境を確保しましょう。

日本での通信環境の整備は、快適な生活の基盤です。到着前にしっかりと準備を整え、日本滞在を存分に楽しんでください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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