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日本のテクノロジー・デジタル生活ガイド

e-Govとオンライン行政サービスの使い方

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
e-Govとオンライン行政サービスの使い方

日本のe-Gov(イーガブ)を使ったオンライン行政サービスの活用法を外国人向けに徹底解説。マイナンバーカードの準備からe-Govでの電子申請手順、マイナポータルとの使い分け、在留申請や確定申告のオンライン手続きまで、日本生活に必要な情報をまとめました。

e-Govとオンライン行政サービスの使い方|外国人のための完全ガイド

日本に住む外国人にとって、行政手続きは大きなハードルの一つです。役所の窓口は平日の限られた時間しか開いておらず、日本語での手続きに不安を感じる方も多いでしょう。しかし、日本政府が運営するe-Gov(イーガブ)を活用すれば、自宅にいながら多くの行政手続きをオンラインで完了できます。本記事では、e-Govの基本から具体的な使い方まで、外国人の方にもわかりやすく解説します。

e-Gov(イーガブ)とは?基本を理解しよう

e-Govは「電子政府の総合窓口」として、デジタル庁が管理する日本政府の公式ポータルサイトです。国の各府省が提供する行政情報の検索や、オンラインでの申請・届出を一つの窓口でまとめて行えるサービスです。

現在、e-Govでは4,000以上の手続き・届出に対応しており、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、警察庁、環境省など、幅広い府省の手続きが電子申請可能です。2025年度末までに行政手続きの97%がデジタル化される計画が進行中で、オンラインで完結できる手続きは年々増えています。

e-Govの英語版ポータルも用意されており、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・タガログ語の7言語に対応しています。外国人の方でもアクセスしやすい環境が整いつつあります。

e-Govでできること一覧|主な手続きと対応サービス

e-Govで利用できる主な手続きとサービスを以下の表にまとめました。

カテゴリ主な手続き対応省庁
社会保険健康保険・厚生年金の資格取得届・喪失届、報酬月額変更届厚生労働省
労働保険労働保険の年度更新、雇用保険の資格取得・喪失届厚生労働省
在留関連在留申請オンラインシステム(マイナポータル経由)出入国在留管理庁
法人登記登記事項証明書のオンライン請求法務省
税金e-Tax(国税電子申告)との連携国税庁
パスポートパスポートのオンライン申請(マイナポータル経由)外務省
行政情報法令検索、パブリックコメント、府省共通の情報検索各府省

特に外国人の方に関係が深いのは、社会保険の手続き在留関連の手続きです。会社勤めの場合、健康保険や厚生年金の届出は勤務先が行うケースがほとんどですが、個人事業主やフリーランスの方は自分で手続きが必要になります。詳しくはフリーランスの健康保険と年金の手続きも参考にしてください。

e-Govを使い始めるための準備|必要なもの

e-Govの電子申請を利用するには、いくつかの事前準備が必要です。

マイナンバーカードの取得

オンライン行政サービスの多くは、本人確認のためにマイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードのオンライン申請は、通知カードに記載されたQRコードを使ってスマートフォンから行えます。申請から受取まで約1〜2ヶ月かかるため、早めに準備しましょう。マイナンバーカードのデジタルサービス活用法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ICカードリーダーまたはスマートフォン

パソコンから電子申請を行う場合は、ICカードリーダーが必要です。価格は2,000〜3,000円程度で、家電量販店やAmazonで購入できます。最近ではスマートフォンのNFC機能を使って、マイナンバーカードを読み取ることも可能になりました。iPhone 7以降、またはNFC対応のAndroidスマートフォンで利用できます。

e-Govアカウントの作成

e-Gov公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを設定するだけで、基本的なアカウント登録は完了します。電子申請を行う際には、追加でマイナンバーカードによる本人認証が求められます。

GビズIDの取得(法人・個人事業主向け)

法人や個人事業主の方は、GビズID(gBizID)を取得すると、マイナンバーカードなしでも一部の手続きが可能になります。GビズIDの公式サイトから申請でき、社会保険や労働保険の手続きに便利です。

マイナポータルとe-Govの違い|使い分けのポイント

日本の行政オンラインサービスには、e-Govの他に「マイナポータル」というサービスもあります。この2つは似ているようで、実は対象や役割が異なります。

項目e-Govマイナポータル
運営デジタル庁デジタル庁
主な対象国の府省への手続き個人の生活に関わる手続き
手続き例社会保険、労働保険、法人関係転出届、児童手当、在留申請、確定申告
本人確認マイナンバーカードまたはGビズIDマイナンバーカード必須
対応言語7言語対応日本語中心(一部多言語)

外国人の方が日常的に使う手続きは、マイナポータルの方が多い傾向にあります。例えば、引っ越し時の転出届はe-Govではなくマイナポータルからオンライン提出が可能です。また、在留申請のオンライン手続きもマイナポータル経由で行います。令和4年3月から外国人本人もマイナポータルを通じた在留申請手続きのオンライン申請が可能になりました。

一方、確定申告のやり方とe-Taxの使い方に関しては、国税庁のe-Taxシステムを使いますが、マイナポータルと連携して利用する形になります。

外国人がよく使うオンライン行政手続き5選

日本に住む外国人が特に利用頻度の高いオンライン手続きを紹介します。

1. 在留期間更新・在留資格変更(オンライン申請)

出入国在留管理庁のオンラインシステムを使えば、入管に行かなくても在留期間の更新や在留資格の変更ができます。ただし、永住許可申請在留カードの有効期間更新はオンラインでは対応していないため注意が必要です。詳しい手続きはビザ更新の手続きと注意点をご覧ください。

2. 転出届のオンライン提出

引っ越しの際に必要な転出届は、マイナンバーカードがあればマイナポータルからオンライン提出できます。ただし、転入届は引っ越し先の市区町村窓口に直接行く必要があります。転出届と住民登録の抹消手続きも併せてご確認ください。

3. 確定申告(e-Tax)

フリーランスや副業をしている方は、e-Taxを使ってオンラインで確定申告ができます。マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、自宅から24時間いつでも申告可能です。副業収入の確定申告方法と注意点確定申告書の記入ガイドと提出方法も参考になります。

4. 住民票のコンビニ交付

マイナンバーカードがあれば、全国のコンビニエンスストアで住民票の写しを取得できます。市区町村の窓口に行く必要がなく、早朝から夜遅くまで(6:30〜23:00)利用可能です。手数料も窓口より安い場合が多いです。コンビニで利用できる行政サービス一覧で詳細を確認できます。

5. 社会保険・雇用保険の届出

会社を退職した際や新しい仕事を始めた際の社会保険や雇用保険の届出も、e-Govからオンラインで行えます。365日24時間申請可能なので、窓口の営業時間を気にする必要がありません。雇用保険と失業給付の受け方ガイドも併せてお読みください。

e-Gov電子申請の具体的な手順

実際にe-Govで電子申請を行う手順を説明します。

ステップ1:手続きを検索する e-Gov公式サイトの検索機能を使って、行いたい手続きを探します。キーワード検索の他、府省別、カテゴリ別でも探せます。

ステップ2:申請書を作成する 該当する手続きのページで「申請書入力へ」をクリックし、必要事項をフォームに入力します。厚生労働省のe-Gov電子申請利用マニュアルも参考になります。

ステップ3:電子署名を付与する マイナンバーカードをICカードリーダーまたはスマートフォンにかざし、電子署名を行います。暗証番号の入力が必要です。

ステップ4:申請データを送信する 内容を確認して送信します。送信後は受付番号が発行されるので、必ず控えておきましょう。

ステップ5:処理状況を確認する e-Govのマイページから、申請の処理状況をいつでも確認できます。審査が完了すると通知が届きます。

初めて利用する際は、事前にe-Govの操作練習環境で試しておくと安心です。操作に慣れてから本番の申請を行うことをおすすめします。

e-Govを使う際の注意点とよくあるトラブル

オンライン行政サービスを利用する際に知っておくべき注意点をまとめます。

ブラウザの対応状況

e-Govの電子申請機能は、最新のGoogle Chrome、Microsoft Edge、Safariに対応しています。古いブラウザでは正しく動作しない場合があるため、常に最新版にアップデートしておきましょう。

マイナンバーカードの暗証番号

マイナンバーカードには複数の暗証番号が設定されています。署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16文字)と利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)の2種類を使い分ける必要があります。暗証番号を3回(署名用は5回)間違えるとロックされ、市区町村窓口でのリセットが必要になるので要注意です。

電子証明書の有効期限

マイナンバーカードの電子証明書は発行日から5回目の誕生日までが有効期限です。期限が切れると電子申請ができなくなるため、更新通知が届いたら早めに手続きしましょう。

詐欺に注意

マイナンバーカードの更新に便乗した詐欺が報告されています。国や市区町村が電話やメールで暗証番号を聞いたり、金銭を要求することは絶対にありません。不審な連絡を受けた場合は、お住まいの市区町村に直接確認してください。

システムメンテナンス

e-Govは定期的にシステムメンテナンスを実施します。申請期限が迫っている場合は、余裕を持って早めに手続きを行いましょう。

その他の便利なオンライン行政サービス

e-Gov以外にも、外国人に役立つオンライン行政サービスがあります。

  • Visit Japan Web:入国手続き(入国審査、税関申告)をオンラインで事前に行えるサービス。海外旅行から帰国する際にも使えます。
  • eLTAX(エルタックス):地方税に関するオンラインサービス。住民税の仕組みと支払い方法に関連する手続きが可能です。
  • 登記ねっと・供託ねっと:不動産登記や商業登記のオンライン申請サービス。不動産購入にかかる税金と諸費用の手続きに使えます。
  • 裁判所のオンラインサービス:一部の裁判手続きがオンラインで可能です。

日本の行政デジタル化は急速に進んでおり、今後もオンラインで対応できる手続きが増えていく見込みです。日本のテクノロジー・デジタル生活ガイドでは、テクノロジーを活用した日本での生活全般について詳しく解説しています。

まとめ|e-Govを活用してスムーズな行政手続きを

e-Govやマイナポータルを活用すれば、日本の行政手続きの多くを自宅から24時間いつでもオンラインで行えます。特に外国人の方にとっては、窓口での日本語のやり取りの負担を減らし、時間も節約できる大きなメリットがあります。

まずはマイナンバーカードを取得し、e-Govアカウントを作成するところから始めてみましょう。最初は操作に慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、一度覚えてしまえば非常に便利です。オンラインでできる各種手続きの方法も参考に、デジタルサービスを上手に活用して、日本での生活をよりスムーズにしていきましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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