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日本の交通・移動手段完全ガイド

日本での車の購入と維持費ガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年3月2日
日本での車の購入と維持費ガイド

外国人が日本で車を購入する方法と維持費を徹底解説。車検、自動車税、保険、駐車場代の内訳から節約術まで。軽自動車と普通車の比較表付きで、年間維持費30〜50万円の詳細がわかります。新車・中古車の選び方やカーリースの活用法も紹介。

日本での車の購入と維持費ガイド|外国人が知っておくべき全知識

日本で生活する外国人にとって、車の購入は大きな決断です。都市部では電車やバスなどの公共交通機関が発達していますが、地方に住む場合や家族がいる場合は車が必要不可欠になることも少なくありません。しかし、日本独自の車検制度や税制度、保険の仕組みなど、母国とは異なるルールが多く、初めてだと戸惑うことも多いでしょう。

この記事では、外国人が日本で車を購入する際に必要な手続きから、年間の維持費の内訳、そして費用を節約するためのポイントまで、包括的に解説します。日本の交通・移動手段完全ガイドも合わせて参考にしてください。

外国人が日本で車を購入するために必要な条件

日本で車を購入するには、いくつかの条件を満たす必要があります。外国人であっても、基本的には日本人と同じ手続きで車を購入できますが、事前に準備しておくべきものがあります。

必要な書類と条件

まず、住民登録が必要です。市区町村の役所で住民票を取得できる状態であることが前提となります。日本のビザ・在留資格完全ガイドで在留資格について確認しておきましょう。

次に、有効な運転免許証が必要です。国際運転免許証(ジュネーブ条約加盟国発行のもの)か、日本の運転免許証のどちらかを持っている必要があります。長期滞在の場合は、外国の免許から日本の免許への切り替え(外免切替)をおすすめします。

さらに、普通車を購入する場合は車庫証明(自動車保管場所証明書)が必要です。これは、車を停める場所があることを証明する書類で、自宅から直線距離2km以内の駐車場を確保していなければなりません。軽自動車の場合は、一部地域を除き車庫証明が不要なこともあります。

購入方法の選択

外国人におすすめの購入方法は以下の通りです:

  • 正規ディーラー:登録手続きを代行してくれるため、最も安心。英語対応可能なスタッフがいることも
  • 中古車販売店:価格を抑えたい場合に最適。Goo-netなどのサイトで事前にリサーチ可能
  • 個人売買:最も安いが、手続きを自分で行う必要がありリスクも高い
  • カーリース:初期費用を抑えたい場合や、数年で帰国予定の方に向いている

車の購入費用の内訳

車を購入する際には、車両本体価格以外にもさまざまな費用がかかります。これらの諸費用を事前に理解しておくことで、予算計画が立てやすくなります。

新車購入時の諸費用

費用項目軽自動車普通車(コンパクト)普通車(中型)
車両本体価格120〜200万円180〜300万円250〜450万円
自動車税(環境性能割)0〜3万円0〜5万円0〜8万円
自動車重量税約5,000円1〜3万円2〜5万円
自賠責保険(37ヶ月)約2万円約2万円約2万円
登録諸費用(代行含む)5〜10万円8〜15万円8〜15万円
諸費用合計約10万円約12〜15万円約15〜20万円

中古車の場合は車両価格が安くなりますが、車検の残り期間や車の状態によって追加費用が発生することもあります。日本の中古車市場は品質が高いことで知られており、車検制度のおかげで整備が行き届いた車が多いのが特徴です。

年間維持費の詳細

日本での車の維持費は、多くの外国人が驚くほど高額になることがあります。年間でどれくらいの費用がかかるのか、項目ごとに見ていきましょう。

維持費の年間内訳

費用項目軽自動車普通車(1.5L以下)普通車(2.0L以下)
自動車税10,800円30,500円36,000円
車検費用(2年ごと÷2)3〜6万円/年3.5〜10万円/年4〜12万円/年
任意保険3〜8万円4〜10万円5〜12万円
ガソリン代(年1万km)約8万円約10万円約12万円
駐車場代0〜3万円/月0〜3万円/月0〜3万円/月
メンテナンス費2〜5万円3〜8万円4〜10万円
年間合計(駐車場代除く)約20〜33万円約25〜45万円約30〜55万円

駐車場代は地域によって大きく異なります。東京都心では月3万円以上かかることもありますが、地方では無料〜5,000円程度のことも珍しくありません。日本の銀行口座・金融サービス完全ガイドを参考に、自動引き落としの設定方法も確認しておきましょう。

車検(シャケン)制度を理解する

日本独自の制度として、車検(正式名称:自動車検査登録制度)があります。これは定期的に車が安全基準を満たしているかを検査する制度で、車を所有している限り避けることはできません。

車検のスケジュール

  • 新車:購入から3年後に初回車検
  • 2回目以降:前回の車検から2年ごと
  • 車検切れの車:公道を走ることは違法

車検費用の内訳

車検にかかる費用は大きく分けて「法定費用」と「整備費用」に分かれます。

法定費用(必ずかかるもの):

  • 自動車重量税:8,000〜50,000円(車両重量による)
  • 自賠責保険料:約17,650円(24ヶ月)
  • 検査手数料:1,400〜1,800円

整備費用(車の状態による):

  • 基本点検料:15,000〜30,000円
  • 部品交換:状態により数万円〜

車検費用の詳細はチューリッヒの解説が参考になります。ディーラー車検は高めですが安心感があり、ユーザー車検や車検専門店を利用すれば費用を抑えることも可能です。

自動車保険の選び方

日本の自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と任意保険の2種類があります。外国人ドライバーにとって、保険の仕組みを理解しておくことは非常に重要です。

自賠責保険(強制)

すべての車に加入が義務付けられている保険です。対人賠償のみで、補償額には上限があります(死亡3,000万円、後遺障害4,000万円、傷害120万円)。車検時にまとめて支払います。

任意保険(推奨)

自賠責保険だけでは補償が不十分なため、任意保険への加入を強くおすすめします。主な補償内容は以下の通りです:

  • 対人賠償:無制限が基本
  • 対物賠償:無制限が基本
  • 車両保険:自分の車の修理費用をカバー
  • 人身傷害保険:自分や同乗者のケガを補償
  • 弁護士費用特約:事故トラブル時の弁護士費用

外国人が初めて加入する場合、等級(無事故割引)がないため保険料が高くなる傾向があります。年間4〜12万円程度が目安です。ネット型保険会社を利用すると、代理店型より割安になることが多いです。日本の健康保険・医療制度ガイドも合わせて確認し、医療面の保障も万全にしておきましょう。

新車と中古車の比較|どちらがおすすめ?

外国人が日本で車を購入する際、新車と中古車どちらを選ぶべきかは、滞在期間や予算によって異なります。

新車のメリット・デメリット

メリット:

  • 最新の安全装備・燃費性能
  • メーカー保証(通常3〜5年)
  • 好みのオプションを選べる

デメリット:

  • 高額な初期費用
  • 購入後すぐに価値が下がる(1年で約20〜30%減)
  • 納車まで時間がかかることも

中古車のメリット・デメリット

メリット:

  • 初期費用を大幅に抑えられる
  • 車検が残っている車ならすぐに乗れる
  • 日本の車検制度のおかげで品質が高い

デメリット:

  • 保証期間が短いか、ない場合がある
  • 修理費用が予想外にかかる可能性
  • 燃費性能が新車より劣る場合がある

数年で帰国する予定の外国人には、中古車が人気です。3〜5年落ちの中古車は価格と品質のバランスが良く、売却時の損失も少なくて済みます。

維持費を節約するための7つのポイント

車の維持費は工夫次第で大幅に節約できます。以下のポイントを実践してみてください。

1. 軽自動車を選ぶ

軽自動車は税金、保険料、車検費用のすべてにおいて普通車より安くなります。日本では「N-BOX」「スペーシア」「タント」などが人気です。

2. 燃費の良い車を選ぶ

ハイブリッド車やエコカーを選ぶと、ガソリン代だけでなく税制優遇(エコカー減税)も受けられます。

3. 駐車場代を見直す

月極駐車場の料金は同じ地域でも差があります。少し離れた場所の駐車場を選ぶだけで月に数千円節約できることもあります。

4. ネット型保険を活用する

ダイレクト型(ネット型)の自動車保険は、代理店型に比べて年間1〜3万円安くなることがあります。

5. 車検を比較検討する

ディーラー車検が最も高く、次いで整備工場、車検専門店の順に安くなる傾向があります。複数の見積もりを取りましょう。

6. 定期的なメンテナンスを怠らない

オイル交換やタイヤのローテーションなど、基本的なメンテナンスを定期的に行うことで、大きな故障を防ぎ、長期的には費用を抑えられます。

7. カーシェアリングも検討する

週末だけ車を使うような場合は、タイムズカーやカレコなどのカーシェアリングサービスの方が経済的な場合もあります。

車を手放す時の手続き

日本を離れる際や車が不要になった際には、適切な手続きで車を処分する必要があります。

売却する場合

  • ディーラーへの下取り:手軽だが買取価格は低め
  • 買取専門店:複数の店で見積もりを取ると高く売れる可能性がある
  • 個人売買:最も高く売れるが手続きが煩雑

廃車にする場合

車検切れや故障で売却できない場合は、廃車手続きが必要です。一時抹消登録(ナンバープレートを返却し税金の支払いを止める)と永久抹消登録(車を完全に処分する)の2種類があります。

帰国前には余裕を持って手続きを始めましょう。日本の税金・確定申告完全ガイドで自動車税の還付についても確認しておくことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q: 外国人でもローンで車を買えますか? A: はい、在留期間や収入によってはカーローンの利用が可能です。ただし、在留期間が短い場合は審査が厳しくなることがあります。

Q: 国際免許証で車を購入できますか? A: 購入自体は可能ですが、国際免許証の有効期間は通常1年間です。長期滞在の場合は日本の免許への切り替えをおすすめします。

Q: 車庫証明はどうやって取得しますか? A: 管轄の警察署に申請します。賃貸駐車場の場合は大家さんからの「保管場所使用承諾証明書」が必要です。取得まで通常3〜7日かかります。

Q: ETCカードは外国人でも作れますか? A: クレジットカードがあればETCカードを作成できます。高速道路料金の割引が受けられるので、ドライブの機会が多い方は持っておくと便利です。

まとめ

日本での車の購入と維持には、車検制度や税制度など日本独自のルールを理解することが大切です。特に維持費は年間30〜50万円以上かかることもあるため、購入前にしっかりと予算計画を立てましょう。

軽自動車の選択、保険の見直し、車検の比較検討など、節約のポイントを押さえれば、維持費を大幅に抑えることが可能です。また、滞在期間に応じて新車・中古車・カーリースから最適な選択肢を選ぶことで、日本での快適なカーライフを実現できます。

日本での買い物・消費者ガイド日本の郵便・宅配・届出サービスガイドも合わせて参考にし、日本での生活全般の知識を深めていきましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、日本企業・外資系企業で11年の実務経験。外国人の日本生活情報を発信。

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